天然石(クォーツ:quartz)の音

手作り体験:風鈴(ふうりん)

遊び場の手作り体験(ワークショップ)では、見つけた天然石を使ってネックレスや指輪などのアクセサリを手作りいただけます。今日は夏本番をひかえ、天然石を使って涼しい音の風鈴(ふうりん)を作ってみました。金属と天然石が響き合う音色が楽しめます。作り方など詳しいことが知りたい方は、手作り体験スペースでスタッフに聞いてみて下さい。
風鈴は使う材料の形や素材によって異なる音を生み出します。天然石には水晶(クォーツ)が含まれますので、特有の澄んだ響きが遠くまでこだまします。自然の風に吹かれて風鈴が、心に響く高音域の音楽を奏でてくれます。

虎目石(Tiger's eye)で作った風鈴の音色

虎目石で作った風鈴の写真を拡大窓で見てね!

この風鈴は羽のついた虎目石(Tiger's eye)が風に揺られるとき、空き缶を打って音を生んでいます。虎目石が細長い形をしていることが、この風鈴が高音域の音色を絶妙のタイミングで生み出す風鈴として機能する条件になっています。この辺の構造もよく見えるように、焦点を虎目石に合わせて高解像の写真を撮っているので、その部分を虫眼鏡の窓で拡大できるように右の写真を工夫しました。このように身の回りにある材料を組み合わせて工夫して、世界に一つしかないあなただけの風鈴が作れます。
最後に、水晶で作った異なる構造の風鈴や、水晶を使って奏でる音楽なども紹介していますので、ひと時おくつろぎ下さい。この夏はあなたも、見つけた天然石で手作りの風鈴を作って、夏の風情を味わってみてはいかがでしょうか。

「涼しげな音」yousan fuusanの作品(2012/05/31 に公開)

音が心に響くわけ?

高音域の音を生み出しているのはもちろん器の形が決める固有振動数(定在波)ですが(Crystal Bowlの演奏では、大きさの異なるBowlの固有振動数を音階にしています)、さらに器の化学組成や結晶構造が複雑に固有振動数と相互作用をしているようです(水晶チューナを水晶の玉から遠ざけたり近づけたりすると音の大きさや共鳴の程度が変化しています)。科学的には固有振動数と共鳴という現象で説明されていますが、結晶構造が共鳴にどのように影響するかや脳にどのような作用を及ぼすのかなど(脳の血流を活性化させるためにCrystal Bowlの演奏が医療現場でも活用され始めたり、昔から占い師や修行僧などが意識を集中させるために水晶玉を使うこと)については十分に解明されていません。結晶構造を有する水晶などの石が、パワーストーンとして私たちの心を揺らすその力の源はこの辺りにもあるように思います。

「Crystal Cadence by Jeralyn Glass」(2017/08/02 に公開)

「水晶チューナー 音」 mo1ssanの作品(2008/08/19 に公開)